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第三代会長よりご挨拶

 平成10年に才藤四郎初代会長と立ち上げた部会も24年目を迎え、教士2名・錬士2名・六段1名の他、昨年見事に六段にご昇段された2名を加え総勢7名の指導陣となりました。会員数は23名、協賛会員5名の陣容で、この中には一昨年入会された教士の遠藤京子先生も指導力を存分に発揮されております。又、要の事務局長を長く務めた須藤卓生氏の後任として、藤田貴志・生島康太郎両氏は円滑な運営をされております。(令和五年三月時点)

 さて、会員個々の業前の上達には目を見張るものがありますが、更にもう一歩、業前に応じた「武道哲学」のような知識ももう少し深めて貰えればと思っております。

 稽古着や袴着用時はどちらの手、足から通すのか?・・・・・ 昨今は旗をあげる抜差しばかりに集中し、刀を振る前の大事を知らない居合人が大会や講習会などで増えてきたように見受けられます。

 武道とスポーツ、稽古と練習、道場と体育館等の違いが解らない、道場での自分の立ち位置、着付、日本刀作成手順、鑑賞知識、居合刀の修理法・・・・・等々、武道を行う者の必須事項も再確認して頂きたいものです。

 その為、古来よりの武道に関連する良書にも多く接し己を内観する稽古に役立ててください。創立15周年時にお配りした「居合の栞」も参考になるかと思います。

 最後に師範の田中實範士と原田啓一前会長が逝去され誠に寂しい次第ですが、ここに心よりご冥福をお祈り申し上げ、新任のご挨拶とさせていただきます。

令和四年四月一日​

渋谷区剣道連盟居合道部会会長(第三代)

中村親夫

居合道の理念

 居合道の理念は、剣の理法の修練による人間形成の道である、とされています。理法とは原理・法則であり、正しい刀法による剣理にかなった刀の遣い方です。理法を規範としてこれと一体となり、我意を抑制し、常に真摯な態度で居合道の修練に取り組んでいくことこそ自己形成に役立つ道であると信じています。

 当部会発足の平成10年より初代部会長として基盤作りと会の発展に並み並みならぬ御尽力をいただきました才藤四郎前部会長(現名誉会長)のご意志を引き継ぎ、渋谷区剣道連盟と共に当部会のいっそうの発展を願うものであります。 

平成二十四年四月一日

渋谷区剣道連盟 副会長

同  居合道部会 部会長(第二代)

原田啓一

居合道部会発足にあたって

 一般的に、剣道人の間では、居合をやや軽視しているかの様に感じられます。昔日においては剣道の達人は総じて居合道も又、達人であったと言われます。

 現在は剣道・居合道の両道を修練する人もかなり居りますが、多くはいずれかのみに集中し、大切な礼法など無関心で、いずれも根本の精神を忘れている感があると言われて居ります。

 昭和五十年に制定された剣道理念にある『剣の理法の修練』とは正にこの事であると剣道人に警鐘を鳴らしたものと思います。

 日本刀に関する知識と操法を正しく勉強する事によって剣・居一体を改めて意識し、正しい剣道を身につける事が出来ると信じます。

 居合道部会の発足にご賛同下さった皆様に心より感謝いたしますと共に、当部会の発展を祈念いたします。

平成十年十二月十二日

 現渋谷区剣道連盟  名誉会長

同、居合道部会  名誉部会長

才藤四郎
 

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